「株を持ってるだけで生活に役立つモノがもらえる」──そんな夢のような話が現実になるのが、株主優待の世界です。
実際に、株主優待をフル活用して生活費を大幅に抑えている投資家も多く存在します。
本記事では、株主優待で実現する“お得な生活”のリアルを掘り下げながら、生活費のどこまでを優待でカバーできるかを検証してみましょう。
目次
株主優待って何？仕組みをおさらい
株主優待とは、企業が自社株を一定数保有している株主に対し、自社商品やサービス、または金券などを年に1〜2回贈る制度です。
優待がもらえる条件は企業によって異なりますが、主に以下のような特徴があります：
- 100株から優待がもらえる企業が多い
- 年1〜2回の頻度（6月・12月が多い）
- 自社製品・飲食券・金券・クーポンなどバリエーション豊富
つまり、「ちょっとした買い物」や「外食」を優待でまかなえる可能性があるというわけです。
生活に使える優待ジャンルとは
株主優待は趣味や贅沢だけでなく、日常生活に直結するものも多く存在します。
特に以下のジャンルは、“生活費の削減”に大きく貢献してくれます：
- 食費：吉野家（9861）・マクドナルド（2702）などの飲食券
- 日用品：ライオン（4912）やカゴメ（2811）など自社商品
- 交通費：JR西日本（9021）・ANAホールディングス（9202）などの割引券
- レジャー：オリエンタルランド（4661）・コロワイド（7616）など
- 金券系：オリックス（8591）やKDDI（9433）などのカタログギフト
これらを組み合わせることで、“優待だけで1ヶ月生活”もあながち不可能ではありません。
【実例】1ヶ月“優待生活”チャレンジ
実際にSNSなどで話題になった「株主優待だけで生活チャレンジ」事例を参考に、どうやって1ヶ月を乗り切るかをシミュレーションしてみます。
◎食費：月1万円節約
吉野家・マクド・すかいらーくの優待券を使えば、外食やテイクアウトが中心でも食費は激減。
◎日用品：月3000円相当カバー
花王・ライオン・カゴメの自社製品詰め合わせは、洗剤や食品で大助かり。
◎娯楽・レジャー：映画やテーマパーク
イオンシネマ無料券やディズニーパス、外食割引などで休日も満喫。
◎その他：交通費やホテル宿泊
ANAの割引券、共立メンテナンスなどで移動や宿泊費も軽減可能。
もちろん“完全”に生活を優待でまかなうのはハードルが高いですが、月3〜5万円相当の節約も十分狙えます。
優待株の選び方と注意点
優待株投資を始めるときは、以下の3つのポイントをおさえておくと失敗しにくくなります。
- 利回りだけで判断しない：高すぎる優待利回りは改悪リスクも。
- 優待内容の“実用性”：実際に自分が使えるものか？を重視。
- 長期保有制度の有無：長く持つことでグレードアップする銘柄も。
また、業績が不安定な企業や、急に優待を廃止するケースもあるため、配当＋優待で利回りを見極める目も大切です。
NISAとの相性もバッチリ
優待目的で100株だけ保有するような投資は、まさにNISAと相性抜群。
なぜなら：
・NISAなら売買益・配当が非課税
・少額で始めやすく、年間投資枠に無理なく収まる
・長期保有のインセンティブとも相性がいい
優待を楽しみながら、資産形成までできるという“二兎”を得る投資スタイル。それが「NISA×優待株」です。
まとめ：優待生活は夢じゃない
株主優待は、投資のリターンを“現物”で感じられる数少ない手段です。
日用品・食費・娯楽などの支出を優待で抑えられれば、その分貯金や他の投資に回す余力も生まれます。
「1ヶ月まるごと優待生活」はハードルが高くても、まずは月1万円分の節約からでも、効果は大きいです。
あなたの生活にも、優待という“ちょっと得する習慣”を取り入れてみませんか？
