なぜアニメの最初に「部屋を明るくして離れて見てね」と表示されるの?

きっかけは“ポケモンショック”事件

この注意喚起が全国的に義務のように表示されるようになった大きなきっかけの一つが、1997年12月16日 に放送された『ポケットモンスター』の「でんのうせんしポリゴン」回で起きた、“ポケモンショック事件” です。

激しいフラッシュ効果によって、全国で約700人以上の子どもが体調不良を訴え、200人以上が病院に搬送されるという異常事態に。以後、アニメ業界では視覚演出の規制とともに、安全に関する注意書きの表示が義務づけられるようになりました。

なぜ「明るく」「離れて」見る必要があるのか?

  • 暗い部屋では瞳孔が開き、強い画面の光が直接目に入り眼精疲労や視力低下の原因に。
  • 近すぎる距離で見ると、目のピント調整機能が緊張し続けて「調節緊張」という状態になり、視力に悪影響を与える可能性がある。

実体験:僕も暗い部屋でアニメを見続けて視力が悪くなった…

僕自身も中学〜高校時代、部屋を真っ暗にして布団にくるまりながら深夜アニメをこっそり見ていました。スマホを顔に近づけ、イヤホンをして……。当時は注意喚起を完全に無視していました。

しかし、半年ほど経つと黒板の文字がぼやけて見えるようになり、視力が0.8 → 0.3に急降下。眼科の先生に「目に負担がかかっていたんだと思います」と言われ、かなり反省しました。今は0.1ですが…

今でもメガネを使っていますが、あのとき気をつけていれば…と後悔しています。

「たかが注意書き」と侮るなかれ

あの一文は、形式ではなく視聴者の目の健康と安全を守るための大切なガイドラインです。

特に子どもたちや若者にとって、視力は人生に関わる重要な要素。ポケモンショックのような極端な症状ではなくても、日常的な目の疲労や視力低下は確実に積み重なっていきます。

まとめ

アニメは楽しく、夢中になれる素晴らしいエンタメです。けれどその楽しさを長く守るためには、「部屋を明るくして、画面から離れて見る」という基本ルールを守ることが大切。

僕のように後悔する前に、ぜひ意識して視聴環境を見直してみてください。目は一生モノですから、大切にしたいですね。

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