「株は売り時が難しい」とよく言われますが、それならいっそ“売らなくていい株”を選びませんか?
今回のテーマは「永久保有したい連続増配株」。
不況でもコツコツ配当を増やし続けてくれる、日本企業の中でも選りすぐりの5社をピックアップしました。
「インカムゲインを積み上げながら、NISAで非課税も活用したい」という方にもぴったりな内容です。
目次
なぜ連続増配株が注目されるのか
株式投資というと、どうしても「売買で差益を狙う=キャピタルゲイン」のイメージが強いですが、実は“配当金”というもう一つの魅力があります。
特に近年注目されているのが「毎年コツコツと配当を増やしてくれる会社」。いわゆる“連続増配企業”です。
こうした企業は次のような特徴を持っています:
- 経営が安定している
- 株主への還元姿勢が強い
- 長期保有でじわじわリターンが増える
短期的な株価変動に惑わされず、腰を据えて付き合える相手を選ぶなら、連続増配株は最有力候補になります。
【2025年版】連続増配企業ベスト5
それでは、数ある上場企業の中から「これは永久保有したい!」と胸を張って言える、連続増配企業を5社ご紹介します。
① 花王(4452)
・連続増配:34年(日本最長)
・配当利回り:約2.2%(2025年6月時点)
・特徴:生活必需品という盤石の事業領域。世界的にも有名な連続増配企業。
② 三菱HCキャピタル(8593)
・連続増配:24年
・配当利回り:約3.9%
・特徴:リース・ファイナンスの分野で安定収益。金融銘柄ながら、安定成長を実現。
③ オリックス(8591)
・連続増配:14年
・配当利回り:約3.8%
・特徴:多角経営で景気の波に強く、株主優待も人気。
④ 伊藤忠商事(8001)
・連続増配:11年
・配当利回り:約3.2%
・特徴:総合商社の中でも収益力が高く、海外投資家からの評価も上昇。
⑤ 積水ハウス(1928)
・連続増配:12年
・配当利回り:約3.5%
・特徴:住宅メーカーでありながら安定配当。長期保有に向く堅実企業。
どうやって連続増配株を選ぶ?3つの指標
「連続増配」と聞くと響きは良いですが、本当に選ぶには数字が重要です。以下の3つをチェックしましょう。
- 配当性向:高すぎても不安、低すぎても株主軽視。40〜60%が目安。
- フリーキャッシュフロー:企業の自由なお金の流れ。赤字でもFCFが黒字なら配当継続の余地あり。
- 自己資本比率:財務の安定性。50%以上ならまず安心。
これらを総合的に判断すると、“連続増配している理由”が見えてきます。
NISAと相性がいい理由
連続増配株の魅力がもっとも活きるのが、新NISAです。
理由:
・配当が非課税で受け取れる
・長期保有枠が無期限化(2024年以降)
・売買益と配当金の両方でリターン
中長期でじっくり資産を増やしたい方は、連続増配株×NISAの組み合わせが非常に有効です。
まとめ:積み上がる配当の力を侮るな
連続増配株は、配当がじわじわと増えていくことで「配当利回りが育つ」という不思議な体験をもたらしてくれます。
仮に最初の利回りが2%だったとしても、10年で3%、15年で4%と、時間を味方につけた“自分年金”のような存在に。
不確実な時代だからこそ、ブレずに配当を増やし続ける企業にこそ、安心して資産を託せるのではないでしょうか?