物価高や光熱費の上昇が続く中、「株主優待だけで生活できたら…」なんて考えたことはありませんか?本記事では、現実的にどれだけ生活費を“株主優待”でまかなえるのかを具体的にシミュレーションしながら、優待銘柄の魅力や注意点を解説していきます。
目次
株主優待とは?
株主優待とは、企業が自社の株を一定数以上保有している株主に対して、商品券や割引券、食品などの“お礼”を送る制度です。銘柄によっては、年に1回または2回もらえるものがあり、人気の銘柄は「優待目的」で長期保有されることも。
食費編:飲食系優待で3食まかなえる?
ここでは具体的な銘柄と優待内容を元に、1年でどれだけ食費をカバーできるか試算してみます。
- 吉野家HD(9861):優待食事券3,000円相当×年2回(保有100株)
- クリエイト・レストランツHD(3387):お食事券2,000円相当×年2回
- すかいらーくHD(3197):お食事券2,000円相当×年2回(※長期保有で増額)
例えば3〜5銘柄を保有することで、年額2万円相当以上の食事券が受け取れる場合もあり、「外食で月2回以上節約可能」という結果になります。
日用品編:生活消耗品の優待はどこまで有効か
次は日用品。代表的な優待には以下のようなものがあります。
- ライオン(4912):洗剤や歯磨き粉のセット(年1回)
- アサヒグループHD(2502):飲料詰め合わせセット(選択制)
- 花王(4452):生活用品セット(年1回)
これらは金額にすると3,000〜5,000円相当。ただし、あくまで“おまけ”の位置づけなので、過度な期待は禁物。補助的な意味合いで考えるのが現実的です。
交通・娯楽費編:意外な節約術とは
交通費や娯楽費を抑えるには、次のような優待が有効です。
- ANA HD(9202):国内線割引券(50%割引)
- 東宝(9602):映画招待券(年2回)
- HIS(9603):旅行割引券(年2回)
これらを活用すれば、「映画は無料」「旅行が半額以下」というシチュエーションも夢ではありません。特に家族がいる場合はインパクト大。
優待生活の“落とし穴”
夢のある優待生活ですが、いくつかの注意点もあります:
- 株価下落で元本割れのリスク
- 改悪・廃止の可能性
- 同業他社との競争激化による業績悪化
また、「使わない優待をもらっても無意味」なので、自分のライフスタイルに合った優待選びが何より重要です。
賢く始める投資方法
優待銘柄は初心者でも比較的入りやすいジャンルですが、銘柄選びや売買のタイミングにはコツがあります。そこで、初心者向けの証券口座を活用することで、取引コストを抑えながら優待投資を楽しむことが可能です。
例えば、スマホだけで簡単に口座開設ができ、NISAにも対応している証券サービスを利用すれば、配当・売却益も非課税で受け取れます。
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少額から始められる点や、NISA制度との相性の良さも、今の時代にぴったりの投資スタイルです。
まとめ
株主優待だけで“完全に生活”するのは現実的には難しいかもしれませんが、確実に「生活費の一部を節約できる」ことは事実です。賢く選んで、楽しく投資。そんな生活を目指してみませんか?